016
こんな言い方をしてはますます問い詰められる、しまったと永川は思ったが、予想に反して森野はその場に立ち尽くし、そのまま黙りこんだ。
その沈黙が実に居心地が悪くて、永川は森野に聞かすともなく、一人、つぶやいた。
「いや、やるならこいつが必要になると思ったんだ…、でも近頃は銃に頼りきりだったから…、うん、久々のわりには狙いは良かったけど…、やっぱりちょっと足りないかな…」
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