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四人組のハンターがスラィリーを狩りに山へ入った。やがて上等のスラィリーを一頭仕留めて戻ったが…、しかし、戻ったのはただ一人だった、その一人さえも、負傷していた。
病院に収容され、やがて体力を回復した彼はこう語った、
仲間はみなスラィリーにやられてしまった。自分だけが最後に残り、すんでのところで獲物に致命傷を与え、そして生還することができた、と。

スラィリー猟で死人が出ると、多くの場合、その遺体は回収できない。余程人里に近い場所か、あるいは別のハンターに偶然発見されて通報されるかしない限り、捜索が行われることはない。
その理由は単純で、スラィリーの跋扈する山中で捜索を行うことは、二次被害に繋がるからだ。
しかし、このとき犠牲になったうちの二人の遺体は、運良くというのも妥当でないが…、事故から数日の間に相次いで発見された。だが残る一人は見つからなかった。

そして一ヶ月ほどが経ち、生き残った男も退院を数日後に控えていたある日。
一人のハンターがスラィリーの巣穴の浅い洞窟を見つけ、中にいるはずの子供を獲物にしようと考え、親の不在を狙って中へと侵入した。
スラィリーは原則的に決まった巣を持たないが、子供をもつ雌だけは例外で、そしてこれだけが唯一、スラィリーの雌雄を判断できる材料である。
ほどなく狙いどおりに子供を仕留め、ハンターは早急に巣穴を去ろうとした、そのとき…、奥で声がした。
始め、彼は幻聴かと思った、しかし声は再び聞こえた。それが何の声なのかはすぐに判断できなかったが、しかし間違いなく、スラィリーのピロピロという声ではなかった。
少しの逡巡ののち、彼は意を決して奥へと進んだ、そして彼は信じられないものを見た。そこには人間の男がひとり、うつ伏せに転がって…、
身体を引きずるようにして両手を地面につき、首を持ち上げ、獣のようなうなり声をあげて、こちらを威嚇している!

そのハンターの驚くまいことか。彼はすぐに逃げ帰ってこれを通報し、男は無事に保護された。
ちなみにこの保護作戦には、当時の永川も参加している。


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