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「…考えても理屈はわからんけど…、つまり、暗殺はほとんど不可能ってことか」
「そういうこと」
「けど、そないに頑丈なんやったら、なんで広報にわざわざ別人つことるの?なんなら総帥が表出たって、かまへんやろ」
「簡単なことさ。小野寺のほうが見てくれがいいからだよ。それにね、総帥は人前で喋るの苦手だから。さっきも言ったけど、チキンなんだよ」
「そんな言うほどヘタレやの?テロリストの親分やろ?」
「これが結構バカにならない話でね。俺達総帥にもうちょっと度胸があったとしたら、関東の勢力図は今と全然違っただろう…、ってのは関東じゃ有名なタラレバさ」
「…総帥がそんな性格じゃ、そのうち、表に向かって声出して喋る奴に実権が移っていくんじゃないのか。だって、市民から人気が出るのも主にそいつって事だろ?」
「それはないだろう、小野寺はお人好しだからな。ま、仮にそうじゃなかったところで、あんな危険な生き物に誰が本気で逆らえるって。相手は人間爆弾だぜ。俺ならヤダね、まっぴらごめん」


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